シングルさんと資格試験

雨宮しもさ

2013年12月10日 06:11

ぶっちゃけた話。
社労士試験に合格し、
私、ようやく時給が4ケタになりました!!( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

「え、そんなに」と思うのか「え、それっぽっち?」と思うのか。
読んでいらっしゃる方の住んでいる地域とか、持っているスキルとかによって
違うのでしょうけれど、たぶん大方の方は「それっぽっち」と思ってくださるのでは?
これが、地方の中小企業の事務職の現実です。

(私の場合、事務指定講習を受けて、正式に社労士の資格を取得できたら
もう一回、待遇について話し合いをしましょうという約束にはなっています。
同じ総務で10年以上勤めているパートの人とか、
技術職の女性パートさんたちとの兼ね合いってものもあって、
早急な待遇改善は難しいって話をされました)

ナッツさんを産んで、とにかく仕事につかなければ!と
通ったハローワークでも、その後正社員への転職を目指して
仕事の合間に見たインターネットの求人情報でも、
”事務職、日曜休み、夜勤なし”の一般職では、良くて時給900円。
社員募集であっても、月給15万~17万。
ちょっと条件が良いなと思えば、若年者対象か短大卒以上。
児童扶養手当を足したとしても、月に20万は無理なのか…とため息ばかり。
でも、これが大多数のシングルマザーの……というよりも、
特殊な技術とか技能を持っていない、一般的な労働者の現状なのですよね。

私の会社にパートで採用されている、40台~50台の独身の人たちも、
3ケタの時給で一人暮らししてたり、あるいは親御さんと同居されていたりですが
決して楽ではないはず。
アベノミクスの効果なんぞそよ風ほども感じられない状況で、
消費税上がっても絶対時給は上がらない。
これで、懸案の軽自動車税が本当に1万超えたら、
自動車手放して自転車通勤にしようかなんて真剣に話したりしております。
本当に本当に、政治家の人たちってこの時給3ケタで生活をしていかなきゃ
ならない層の現実を解っていらっしゃるのかと小一時間説教したくもなります。


……と、ちょっと話がそれました。
とにかく乳児を抱えて、えり好みなんてしてる場合じゃない、
片っ端から応募して、どこかへ就職してわずかでも自分で稼がねば、と
決意した5年前、私、「シングルである」事に加えてもう一つ、
「自分のスキルを証明するものがない」という壁にぶち当たりました。


というのも、
高校卒業してからウン十年、ずーっと元旦那の自営業の手伝いをしてきました。
就職という形で、会社に勤めたことがあるのは
離婚する前2年ほどの期間、アルバイトをしたプラスチック成型の会社だけ。

自営の時は、設備工事の下請けをやっていたので、
設備の図面から材料拾うところから、図面を読んでねじを切って配管をするとか
ユニットバスを据え付けて、脱衣室との取り合い部分の内装をするとか、
ついでに余った材料で棚作っちゃうとか、そんな現場の作業から、
青色申告していたので、経理ソフトを使っての経理作業もできるし、
一時期職人さんを使ってたこともあるので給与関係もわかります。
成型会社では、営業事務から現場までやっていたので、
受注管理から原材料の手配とか、見積書の作成とかもできます。

……と口ではいくら言えても、”それを証明するものがない”……( ゚Д゚)!

「自営で幅広い経験をしたので、何でもできます!」と
職務経歴書に書きながら、自分がもしこれを読む側だったら、
書くだけなら何とでも書けるけど、実際どの程度できるかが問題だよな、と
考えるに違いないと苦笑いしたのを覚えています。

当時の年齢が35に+ウン年、募集要項には載せられない見えない年齢制限が
35歳のところにクッキリ設けられていることもひしひしと感じ、
自営でブイブイ言わせていたころに、なぜ簿記の一つでも取っておかなかったのかと
ものすごーく後悔もしました。

就職活動では資格よりも実務経験が大事とか、そんな言葉を良く聞きますが、
まったくの無資格で実務経験がありますという人と、
実務経験もあってさらに資格を持っている人と、
どちらが有利かといえば、やっぱり資格のある人。
少なくとも、自分が携わっている仕事に対して
知識やスキルを高めようと努力したって事の証明にはなるのですし。

自営でガンガン働いていたころは、将来こんな風に自分がハローワークに通うなんて
思ってもみなかった。
もっと言えば、シングル+40手前という厳しい条件で通うなんて。
で、自営で身につけたと思っていた能力が、
履歴書に乗せると全く重みのないものになっちゃうなんて。

本当に本当に、当時は自分の価値のなさを思い知らされた気がしてへこみました。
今の世の中では、労働力=商品であって、
早いうちから自分の商品価値を高める努力をしなければ、
ちょっと傷物になったら誰も手に取ってくれないんだって(*´;ェ;`*)

この時の就職活動は、片っ端から履歴書を送った先にたまたま現職の子会社があり、
半ばコネみたいな形でパートの職にありつく事が出来たのですが、
当時の痛い経験が、その後いくつも資格を取る原動力になりました。
何とかありついたパート職だって、いつ首を切られるか判らない。
(実際、時間数を減らされて食べていけなくなって転職しました)
安泰に見える大企業の正社員だって、数百人単位で整理解雇されるような時代ですもの。


と、資格を持っていることの重要性に目覚めたところですみません、次回に続きます。
前置きで熱く語りすぎました'`,、'`,、(´ω`) '`,、'`,、







関連記事