2013年02月18日

広木先生講演3~子供たちのシグナルに応えるために

“教育”という字を縦に書くと、「教える」が上で「育てる」が下になります。
“育つこと”がベースにあることで、初めて教える事が出来るのですが、最近では教える事が育つことだと思われています。そして、どう育てたらいいのかわからない親もちらほら見られます。
 育つ、とはどういう事なのか。
それは、「心の育ち」「自我の育ち」そして「体の育ち」です。

 まず「心の育ち」
これは、関係によって育ちます。縦の関係=親と子の関係、横の関係=友達との関係。
そして斜めの関係=近所のおじさんやおばさん、お友達のお父さんお母さんなど、他の大人たちとの関係です。
 次に「心の育ち」
自分で選ぶこと、嫌なことは嫌だと言える力、自分自身の興味や関心が育つことです。
 最後に「体の育ち」
この体の育ちにとって大切なのは、特に触れる事です。
触角というのは、五感の残りの4つ、味覚や嗅覚などの土台になる感覚なのです。
乳幼児には、だから特に一杯物にふれさせたい。土・砂・水・泥・雪・動物・昆虫など。
できればプラスチック製品のものでなく、木の遊具。本物の素材に触れることで、脳が豊かになり、感覚器官や他の五感が育っていくのです。

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Posted by 雨宮しもさ at 15:44Comments(0)広木先生講演会

2013年02月12日

広木先生講演2~子供の3つのシグナル

# 3つのシグナル~多動・暴力・パニック #

今の子供たちの抱えている問題の表れとして、あるシグナルがたくさん見られます。
・多動
・暴力
・パニック
この三つです。
この3つのシグナルの根っこは何か。
“知らない事”“出来ない事”への恐怖が子供の中にあるという事です。
 例えば1歳の幼児が、先生に「違うよ~」と言われただけでパニックになり、床に額を打ちつけるような自傷行為を起こしてしまった例。
 小学生の子供が、先生に1番に呼ばれなかっただけで、「死んでやる」とさけんで廊下に飛び出してしまった例。この子は「間違えたらうちの子じゃない。上手くいかないなら死んでやる」と言ったそうです。
 早期教育というのは、どうしても「できた・できない」「○か×か」になってしまいます。
出来ない=×な自分はだめなんだと小さいうちに自己肯定感を損なわれてしまうのです。
親御さんは、子供に賢く育ってほしいと願う。その願いは間違っていないのですけれど、方法が違っているのです。育ちには順番があって、その順番を無視しては健全な人格は育たないのです。

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Posted by 雨宮しもさ at 12:18Comments(0)広木先生講演会

2013年02月10日

広木先生講演1~子供のためって何?

**最初にお断り**
昨年末に聞く機会に恵まれた、広木克行先生の講演会、
一生懸命メモを取ってはあるのですが、記憶も当初の感想もどんどん薄れていくので、
自分自身の備忘録としてアップする事にしました。

メモと、一緒に参加した先生のレジュメと記憶を辿っての記事ですので
先生がお話した言葉や内容とずれている部分がもしかしたらあるかもしれません。
その点をご了承の上、ご覧ください。


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Posted by 雨宮しもさ at 21:23Comments(2)広木先生講演会

2012年12月04日

広木克行先生の講演を聴きました

先日、長野県保育大学として行なわれた
広木克行先生の講演を聞く機会に恵まれました。

実は、参加をうーんと悩んだんですよ。
県内の保育園の先生達向けの講演で、
そこに親達も参加させてもらえる、みたいな形なんですが
なんと言っても費用が……(;´Д`)

迷っていたところを、担任の先生に強く押していただき
清水の舞台から飛び降りるつもりで参加……して良かった!

午前・午後の2回もお話を聞かせていただけたんですが、
こんなに集中して聞けた講演なんてかつてあっただろうか(いやない)
こっそり涙を何度も落としつつ、良い時間を過ごさせていただきました。

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Posted by 雨宮しもさ at 20:20Comments(0)広木先生講演会